先日、アイメッセージとユーメッセージについて、ブログを書きました。
今回は、関連したことを書きます。
どのような場面で?
私たちは、ついつい、家族や友だちなど、仲のいい人、距離の近い人に、「私の気持ち・状況を理解してほしい」と思ってしまいます。
例えば、
- 「仕事で疲れているのに、なんで手伝いを頼んでくるのかな?」
- 「話を聞いてほしいのに、どうしてスマホばかり見ているのかな?」
- 「私がこんなに一生懸命仕事をしているのに、どうして横に座っている同僚はボーッとしているのかな?手伝ってくれてもいいのに。」
人が相手を察する力
私たち人間は、残念ながら人の心を読み取る力はそんなにありません。私もついつい、友人や家族に、自分の気持ちや状況などを察してほしいと思ってしまいます。「なんでわかってくれないのかな」「なんでこの人は自分のことばかり言うのかな」と思ってしまいます。そんな時は、自分の状況、気持ちを相手に伝えなければいけません。
アイメッセージ
そこで、アイメッセージで自分を表現しましょう。
- 「私は今休みたいです。後で手伝いをしてもいいかな」
- 「私は、今話を聞いてほしいです。聞いてくれると気持ちが整理できるかもしれません」
- 「私はとても忙しいです。もしよかったら手伝ってもらえませんか?私は、あなたが手伝ってくれると助かります。」
上記のように「私は」どうしたいか、どのような気持ちかをはっきりと表現しましょう。そして、「してほしいこと」「理由」を言いましょう。相手がどう思うか心配になるかもしれません。しかし、アイメッセージで表現すると、相手に伝わりやすくなります。
まとめ
「自分の心を察してほしい」と思うだけでは、人は自分のこと察してくれませんから、イライラしたり、モヤモヤしたり、ネガティブな気持ちになります。
タクシーに乗って、運転手に「私が行きたいところを察してほしい」と要求する人はいません。
家族や友人、自分の親しい人にこそ、自分の気持ちや「してほしいこと」を表現しましょう。
周りの人に、自分のことを「理解してほしい」「察してほしい」となっていないか、自分を俯瞰できる力も必要ですね。
参考文献:須田賢太「メンタルヘルス大国アメリカで実証された心がモヤらない練習」サンクチュアリ出版2023