長引く不調や、特定の場面で繰り返す症状を、脳と体の反応から確認する施術です
心身条件反射療法(PCRT)は、痛みや症状がある場所だけを見るのではなく、症状が出る動作や場面、そのときに起きている脳と体の反応を確認しながら進める施術です。
たとえば、
- 緊張すると声が出にくい、詰まる
- 人前や試合になると、体が思うように動かない
- ゴルフ、テニス、楽器、書字などで同じ失敗を繰り返す
- 仕事、運転、会話、外出など、特定の場面で症状が強くなる
- 検査では大きな異常がないものの、めまい、動悸、頻尿などが続く
- 腰痛や肩こりなどが長引き、症状を意識する時間が増えている
このような不調では、体の状態に加えて、過去の経験や緊張などと症状が無意識に結びつき、脳や体が同じ反応を繰り返している場合があります。
これは、「心が弱い」「考え方が悪い」「気にしすぎている」という意味ではありません。
ご本人が意識していなくても、脳や体が条件反射のように反応することがあります。心身条件反射療法では、その反応を一方的に決めつけず、現在の症状や症状が出る場面を確認しながら施術を進めます。

症状が出る場面と体の反応を一緒に確認します
心身条件反射療法では、症状が出る動作や場面を確認し、そのときの言葉やイメージに対して体がどのように反応するかを施術の手がかりにします。
施術者が心の中を見抜いたり、本人も知らない原因を言い当てたりするものではありません。ご本人のお話と体の反応を照らし合わせながら、一緒に確認していきます。
何が症状に関係しているのか、ご自分では分からない状態でも受けていただけます。嫌な出来事を詳しく説明したり、過去の記憶をすべて思い出したりする必要もありません。
言葉にした方が確認しやすい場合もありますが、話せる範囲で大丈夫です。施術後は、症状が出ていた動作や場面をもう一度確認し、その後の経過も見ながら進めます。

大きなストレスだけが関係するわけではありません
症状が出るときの体の反応には、必ずしも大きなストレスや、つらい過去の出来事だけが関係しているとは限りません。
仕事上の責任、人間関係、周囲からの期待、失敗への不安など、日常の中で繰り返している緊張に、本人が気づいていないこともあります。
また、試合で結果を出したい、人前でうまく話したい、家族のために頑張りたいといった、ご本人が望んでいることでも、脳や体が緊張して反応する場合があります。
心身条件反射療法では、その出来事や考え方を良い・悪いと判断するのではなく、現在の症状と一緒に繰り返されている体の反応がないかを確認します。
すべての不調を心理的な理由で考えるのではありません。体の状態や症状が出る動作も確認したうえで、必要に応じて心身の反応という視点を取り入れます。

心身条件反射療法の進め方
心身条件反射療法は、問診だけを行う施術ではありません。現在困っている症状や、症状が出やすい動作・場面を確認し、体の反応を確かめながら進めます。
1.症状が出る動作や場面を確認します
「人前で話すと声が詰まる」「ゴルフで短い距離になると手が動きにくい」「運転中に動悸が出やすい」など、現在困っている場面を伺います。
実際に確認できる動作については、その場で行っていただくこともあります。
2.言葉やイメージに対する体の反応を確認します
症状が出る場面を思い浮かべたり、その場面に関係する言葉を確認したりしながら、体に表れる反応を施術の手がかりにします。
これは、病気を診断したり、心の原因を特定したりする検査ではありません。どのような場面で体が反応しやすいかを、ご本人と一緒に確認するために行います。
3.確認できた反応に合わせて施術します
反応が確認された場合は、ご本人の呼吸や体の動きなども用いながら、同じ反応を繰り返している脳・神経系の働きが落ち着くように施術を行います。
詳しく話したくない内容は、無理に説明する必要はありません。話せる範囲で進めます。
4.施術前後の変化を確認します
施術後は、症状が出ていた動作や場面をもう一度確認します。
その場での変化だけで判断せず、日常生活で症状が出る頻度や強さ、以前より症状を意識しない時間が増えているかなども伺いながら、その後の施術を進めます。
脳から体への信号と、誤作動を繰り返す背景の両方を確認します
てんびんカイロでは、主にアクティベータ療法と心身条件反射療法を用いて施術を行っています。

アクティベータ療法では、体の反応を確認しながら、専用の器具を使って、脳から体へ送られる神経の信号を整えていきます。

一方、心身条件反射療法では、「なぜ脳が同じ誤作動を繰り返しているのか」という視点から検査と施術を行います。
過去の経験、現在の役割、人間関係、期待、不安、緊張などに対して無意識に起きている反応が、脳の誤作動に影響していることがあります。
これは、気持ちや考え方が症状の原因だと決めつけるものではありません。症状が出る動作や場面と体の反応を照らし合わせながら、必要な場合に心身条件反射療法を取り入れます。
腰痛や肩こりなどの慢性的な不調から、発声障害、ジストニア、イップス、自律神経に関係する不調まで、まず現在の症状や体の反応を確認します。そのうえで、アクティベータ療法と心身条件反射療法のどちらを用いるか、または両方を組み合わせるかを判断します。
すべての方に、初めから心身条件反射療法を行うわけではありません。現在の症状や体の反応、ご本人の希望を確認しながら施術を進めます。
院長が心身条件反射療法を施術の軸にしている理由

私自身、長いあいだ体の不調に悩み、さまざまな施術や考え方に触れてきました。
教員として海外で生活していた頃、ぎっくり腰をきっかけにアクティベータ療法と出会いました。体の痛む場所だけではなく、脳から体へ送られる神経の信号を整えるという考え方に触れたことが、施術の道を志す原点です。
その後、日本で学びを深める中で心身条件反射療法に出会いました。
臨床を続ける中で、体を調整するだけでなく、症状が強くなる場面や、本人が意識していない心身の反応を確認することで、施術の手がかりが増えることを経験してきました。
たとえば、普段はできる動作が人前ではうまくできない、特定の言葉だけ声が詰まる、一度落ち着いた症状が似た場面で再び現れるなど、体の状態だけでは捉えにくい不調があります。
このようなときに、「なぜ脳が同じ誤作動を繰り返しているのか」という視点を持つことで、その方の症状に合わせた施術を組み立てやすくなります。
症状を心理的な問題だと決めつけず、体の状態と心身の反応の両方を確認することを、施術の軸として大切にしています。
動画で心身条件反射療法を知りたい方へ
心身条件反射療法の考え方を、短い動画でもご紹介しています。
文章だけでは分かりにくい方や、施術を受ける前に考え方を知っておきたい方は、参考としてご覧ください。
動画をご覧にならなくても、施術前に必要なことをご説明します。
(3分57秒)
よくあるご質問

Q.悩みや過去の出来事を詳しく話す必要がありますか?
いいえ。嫌な出来事を詳しく説明したり、過去の記憶をすべて思い出したりする必要はありません。
症状が出る動作や場面について、ご自分の話せる範囲で伺いながら進めます。詳しく話したくない内容を、無理にお尋ねすることはありません。
Q.気持ちの問題だと言われるのでしょうか?
心が弱い、考え方が悪い、気にしすぎているという意味ではありません。
ご本人が意識していなくても、特定の動作や場面に対して、脳や体が条件反射のように反応することがあります。体の状態を確認したうえで、必要に応じて心身の反応という視点を取り入れます。
Q.心理カウンセリングとは違いますか?
心身条件反射療法は、悩みについて長時間お話を伺ったり、考え方を変えるように助言したりする心理カウンセリングではありません。
現在困っている症状や症状が出る場面を伺い、言葉やイメージに対して体に表れる反応を手がかりに、検査と施術を行います。
Q.何が症状に関係しているのか、自分で分からなくても受けられますか?
はい。ご自分で原因や関係する出来事を見つけておく必要はありません。
現在の症状、症状が出る動作や場面、ご本人のお話と体の反応を照らし合わせながら、一緒に確認していきます。施術者が一方的に心の原因を決めつけることもありません。
Q.初回から心身条件反射療法を行いますか?
すべての方に、初回から心身条件反射療法を行うわけではありません。
まず現在の症状や体の反応を確認してアクティベータ療法を行い、必要に応じて心身条件反射療法を組み合わせます。ご本人の希望も伺いながら進めます。
Q.精神科や心療内科に通院中でも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
医療機関での診察や治療を続けながら、当院に来られている方もいらっしゃいます。服用中のお薬について、当院から中止や変更をお願いすることはありません。必要な治療については、引き続き担当の医師へご相談ください。
予約
長引く不調や、特定の動作・場面で繰り返す症状について、「自分にも脳の誤作動が関係しているかもしれない」と感じる方は、ご相談ください。
心身条件反射療法が自分の症状に関係するか分からない場合も、LINEから症状や困っている場面についてご相談いただけます。
院長の野間が直接お答えします。
電話番号: 092-292-5525

