「ぎっくり腰や腰痛になったとき、安静にした方がいいですか?」とご質問をいただくことがあります。痛みがあると、動かさない方がいいかなと不安になりますね。しかし、ぎっくり腰や腰痛には、無理のない範囲で体を動かすことが推奨されています。
「安静群」と「活動群」
安静にすると、かえってぎっくり腰や腰痛の改善が遅れることがあるのです。
以下のデータをご覧ください。
このデータは、ぎっくり腰や腰痛が起きた際、病院などで安静にしていた人と、そうでない人とを比較したものです。
「安静群」とは安静を指示されたグループで、「活動群」とは痛みを我慢できる範囲での活動を勧められたグループです。
このデータを見て分かる通り、どのグラフも右側の活動群の方が割合が少ないです。
これは、翌年に再発した率や、2回以上再発した率とも、安静にしていたグループ(左側)の方が倍以上再発しているということです。
また、なるべく動かしたグループ「活動群」では、腰の痛みが3ヶ月以上続いたのは0%になったという結果です。
なるべく動かした方が早くよくなります
ぎっくり腰や腰痛は、脳の誤作動により、筋肉がこわばっている場合が多いです。怪我や病気ではないことがほとんどです。そのため、なるべく動かした方が早く治り、再発率も下がるのです。
今回のブログはぎっくり腰や腰痛の話でした。しかし、首・肩の痛み、膝の痛みなども同じように考えることができます。怪我や病気ではない限り、痛みががあっても、我慢できる範囲で普段の生活を保つことが大切なのです。
てんびんカイロでは、最適に体を動かすことができるように施術でサポートをしています。
(参考文献:松平浩医師『新しい腰痛対策Q&A21』産業医学振興財団2012)